仲間が出来た。
何という采配。
何という出会い。
神様って本当にいるンだネ!
改めて央一は音々子に向き直った。眉間の皺(しわ)が薄くなって、数分前の記憶の彼女と今のとではちょっと違ったふうに見えた。
「状況を、正しい状況の整理をしたいと思うの」
建設的な意見だ。
(嬉しいじゃあないのッ!)
「俺もそォ思ってたところ。また先手取られちゃったけど」
「場所を移しましょう」
音々子の美脚に導かれて、現場を離れた。
犯人は、既に別の場所へ行ってしまっただろう。
しかし必ず突き止めよう。
犯人探しや探偵ごっこがしたいわけじゃあない。
おかしいと思ったから、知りたい。知りたいと思ったから、今、行くのだ。
「で、どこ行くの? ねこちゃん」
「キショイ。誰よ、『ねこちゃん』て」
「キショイって……傷つくわ! だって、おと、おと、こどもの子、で、ねねね、ってフッツー読めないってェのッ。だからねこちゃん。分かり易いざんショ?」
「……とりあえず渡り廊下を逆に辿って行くわ」
「オイコラ、了承なの!? ムシなの!? どっちッ!?」

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